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#アップルノート

米国シリコンバレーからお届けする松村太郎のマガジンです。米国生活の視点からみたAppleとテクノロジー業界、我々の未来の生活について、一緒に考えていきましょう。 個人的な取材ノ…
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#決算

【#アップルノート】 Apple 2024Q1 決算 - 日本もようやく「コロナ明け」、一方中国市場は……

【#アップルノート】 Apple 2024Q1 決算 - 日本もようやく「コロナ明け」、一方中国市場は……

Appleの決算定点観測。今回は2023年10〜12月期にあたる「2024年第1四半期」の決算を見ていきたいと思います。毎年、第1四半期は売上高が最も大きくなる、いわゆる「ホリデーシーズン」にあたる四半期です。

2023年のホリデーシーズン、Appleはどんな結果を残したのでしょうか。

売上高は為替の逆風でほぼ相殺3ヶ月全体の売上高は、1195億7500万ドル、1ドル148円換算の日本円で、1

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【#アップルノート】 2023年第4四半期決算からみるAppleビジネスの現状と気づき

【#アップルノート】 2023年第4四半期決算からみるAppleビジネスの現状と気づき

2023年第4四半期決算(7〜9月期)が発表され、Appleの2023年の1年間の業績が明らかになりました。

今回は定番の決算定点観測から、現在のAppleのビジネス、各製品カテゴリについて、見ていきたいと思います。

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【#アップルノート】 「為替の逆風」に隠された変化とは? - Apple 2022年第3四半期決算

【#アップルノート】 「為替の逆風」に隠された変化とは? - Apple 2022年第3四半期決算

Appleの四半期決算定点観測。今回は2022年7月28日に発表された2022年第3四半期決算(2022年4月〜6月)を詳しく見ていきましょう。

売上高は829億5900万ドルで、前年同期比1.8%増と、6月期として過去最高を記録。製品の売上高は633億5500万ドルで0.1%減、サービスの売り上げは196億400万ドルで12.1%増となりました。

決算発表の電話会議で、CEOのティム・クック

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【#アップルノート】 Apple 2022年第2四半期決算で見えてきた強さと課題

【#アップルノート】 Apple 2022年第2四半期決算で見えてきた強さと課題

Appleが発表した2022年第2四半期決算は、iPad以外の製品カテゴリすべてで予想を上回る成長を記録し、iPadもアナリストの予想よりも良い結果を出しました。

定点観測的なグラフと共に、開設します。

定点観測グラフで、決算を分析

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【#アップルノート】 Appleの2022年第1四半期決算、iPadが直面する半導体不足の影響と、日本が沈んだ理由

【#アップルノート】 Appleの2022年第1四半期決算、iPadが直面する半導体不足の影響と、日本が沈んだ理由

アップルは2022年第1四半期(2021年10〜12月)の決算で、過去最高の売上高となる1239億4500万ドルを記録した。今回の決算のハイライトと、好調な中での2つのマイナス要因、日本市場とiPadについて考える。

驚異的な決算

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【#アップルノート】 2021年第3四半期決算と、新型iPhoneの展望

【#アップルノート】 2021年第3四半期決算と、新型iPhoneの展望

恒例のApple決算定点観測、2021年第3四半期版です。2021年第3四半期(2021年4〜6月)の売上高は814億3400万ドルで、前年同期比36.4%増。驚異的なパフォーマンスを見せました。

株価・時価総額共に過去最高この決算を受けて株価は上昇を続けており、8月30日の終値は過去最高となる153.12ドルを記録。2021年に入ってから実に18.3%も株価が上昇しています。

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【#アップルノート】 iPhoneの驚異的な需要で急伸 - Apple 2021第2四半期決算

【#アップルノート】 iPhoneの驚異的な需要で急伸 - Apple 2021第2四半期決算

米国時間4月29日、Appleは2021年第2四半期(2021年1〜3月)決算を発表しました。売上高895億8400万ドルは前年同期比53.6%増と、第2四半期として最高の売上高を記録しました。
#アップルノート 恒例の定点観測的に、Appleの決算と電話会議の内容を読み取っていきましょう。特に指定がない場合、コメントはTim Cook CEOによるものです。

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【#アップルノート】 Apple 2021年第1四半期決算をふりかえる - 驚異的な数字の内訳と展望とは

【#アップルノート】 Apple 2021年第1四半期決算をふりかえる - 驚異的な数字の内訳と展望とは

※編集中で、画像などを追加します。

Appleは2021年1月28日に、2021年第1四半期決算(2020年10〜12月)を発表した。売上高は1114億3900万ドルで前年同期比21.4%増。四半期決算として1000億ドル(およそ10兆5000億円)を突破する記録的な数字となった。

新型コロナウイルスについては『記憶に残る中で最も厳しい環境だった』と決算発表の電話会議でも指摘する中、Apple

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【#アップルノート】 2020年第4四半期決算、コロナ禍の堅実と展望について

【#アップルノート】 2020年第4四半期決算、コロナ禍の堅実と展望について



Appleは米国時間2020年10月30日、2020年第4四半期決算を発表しました。売上高は646億9800万ドルで、前年同期比1.03%増。実はこの数字、ウルトラ級にすごいことです。ここ最近何度か見ているのですが、iPhoneの売上が2番目に盛り上がる決算期を、新型iPhoneなしで戦って、きっちりその穴を埋めきったからです。

なお1株あたりの利益は税引き後で0.73ドルと極めて下がってい

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【#アップルノート】 iPhoneの復活 ※ただし日本を除く - Apple 2020年第1四半期決算

【#アップルノート】 iPhoneの復活 ※ただし日本を除く - Apple 2020年第1四半期決算

Appleの2020年1月27日に発表された2020年第1四半期決算(2019年10〜12月)は、過去最高の売上高を記録しました。とにかくすごいの一言。いや、本当にそうなのか?ということで、定点観測的なおなじみのグラフを交えながらふりかえっていきましょう。

製品ごとの売上高を積み上げたグラフはこちらです。

・売上高 918億1900万ドル、前年同期比8.9%増
・製品の売上高 791億400万

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【#アップルノート】 2019年第四四半期決算ノート

【#アップルノート】 2019年第四四半期決算ノート

Appleは米国時間2019年10月30日、2019年第4四半期(7〜9月)の決算を発表しました。売上高は640億400万ドルで、前年同期比1.8%増。iPhoneは売上高で9.2%減となりましたが、ウェアラブル、サービスがカバーし、前年を上回る決算に着地しました。

決算の数字、カンファレンスコールについてのメモを、いつものグラフで振り返ります。

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決算全体: 中国の回復が目立つ改めて、

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【#アップルノート】 2019年第3四半期決算の意外な内容とは

【#アップルノート】 2019年第3四半期決算の意外な内容とは

Appleは7月31日、2019年4〜6月にあたる2019年第3四半期決算を発表した。アナリストの予測を覆し、売上高は538億ドルと前年同期比1%増となりました。

その牽引役として急浮上してきた分野は、ウェアラブルデバイス。AirPods 2の投入もありましたが、依然としてAirPodsは「作れば作るだけ売れていく」状況のようです。

また、20〜30%という大きなマイナス幅を記録し続けてきた中

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【#アップルノート】 Appleの2019年第1四半期決算で注目しておきたいこと

【#アップルノート】 Appleの2019年第1四半期決算で注目しておきたいこと

日本はゴールデンウィーク中でしたが、米国時間4月30日にAppleは2019年第2四半期決算を発表しました。販売台数をApple自身が発表しなくなったため、わかりやすく騒がれる数字は出なくなってしまいましたが、依然として興味深いAppleのビジネス転換について、詳しく見ていきましょう。

2019年第1四半期決算前には「利益警告」が出され、もともとのガイダンスよりも大きく売上高が減少する事態となり

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【#アップルノート】 Apple 2019年第1四半期決算は、軟着陸だったのか?

【#アップルノート】 Apple 2019年第1四半期決算は、軟着陸だったのか?

米国時間2019年1月29日、Appleは2019年第1四半期決算(2018年10〜12月)を発表しました。主なサマライズとしては、以下の通りです。

売上高 843億ドル(前年同期比 -4.5%、歴代2位)
前年同期 883億ドル、ガイダンス890〜930億ドル、利益警告後の予想 830億ドル

EPS 4.18ドル(前年同期比7.5%増、過去最高)

地域別売上高
・米州 369億4000万ド

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