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#アップルノート

米国シリコンバレーからお届けする松村太郎のマガジンです。米国生活の視点からみたAppleとテクノロジー業界、我々の未来の生活について、一緒に考えていきましょう。 個人的な取材ノ… もっと読む
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2019年5月の記事一覧

【#アップルノート】 App Storeビジネスの是非を問う裁判

【#アップルノート】 App Storeビジネスの是非を問う裁判

Appleは2007年にiPhoneを発売しましたが、2008年にiPhone 3Gを発売した際、iPhone専用のアプリを配信するストア「App Store」をスタートしました。

完全にデジタルにiPhone専用アプリを配信できる唯一の場として、無料アプリと有料アプリ販売が行えるプラットホームを作りました。30%の手数料を徴収する仕組みは、現在までも貫かれています。またサブスクリプションモデル

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【#アップルノート】 Apple Store変革に取り組んだアンジェラ・アーレンツ氏、AirBnBへ移籍

【#アップルノート】 Apple Store変革に取り組んだアンジェラ・アーレンツ氏、AirBnBへ移籍

写真は2018年3月にシカゴで開催された教育イベントの夜、Apple Store Michigan Avenueで行われた「#TeachersTuesday」のイベント冒頭に登壇したアンジェラ・アーレンツ氏です。

Appleでテクノロジー変革に取り組んだファッション人材

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【#アップルノート】App Storeのビジネスへの反トラスト法の裁判に青信号

【#アップルノート】App Storeのビジネスへの反トラスト法の裁判に青信号

米連邦最高裁判所は、Appleを相手取って集団訴訟が起こされているApp Storeの反トラスト法の裁判について、審理の継続が可能であるとの判断を下しました。

まだAppleが裁判で敗訴したり、App Storeのビジネスについて改善が指示されたわけではありませんが、市場では米中貿易戦争でApple株が大きく崩れたタイミングもあって、追い打ちをかけているようです。

App Storeは、App

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【#アップルノート】ついに日本でも本日リリース、 #Apple TVアプリ がゲームチェンジャーとして注目される理由

【#アップルノート】ついに日本でも本日リリース、 #Apple TVアプリ がゲームチェンジャーとして注目される理由

Apple TVアプリは、1つのアプリで在りながら、米国内だけで1億件弱が残るケーブルテレビや衛星放送契約を、ストリーミングに置き換える「コードカッティング」のプラットホームとなるデジタル番組表の役割をになるから。

Appleは日本時間5月13日に、iOS 12.3、tvOS 12.3のアップデートが配信され、これまで米国をはじめとする一部の地域から、世界100カ国以上の地域で提供されるようにな

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【#アップルノート】 Apple WatchのAndroid対応は実現するか?

【#アップルノート】 Apple WatchのAndroid対応は実現するか?

飽和する世界のスマートフォン市場で「スイッチ」促進に、Apple Watchの「ハロー効果」を活用するのは妙案。だが…

個人的には、Appleはこういう思い切った戦略に打って出ても良いのではないか、と思っています。Apple Watchは現在、前年比で50%成長を継続しているウェアラブル部門の中核製品。これをiPhoneユーザーに閉じておくのではなく、Androidユーザーにも拡げることは、部門

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【#アップルノート】 Macの未来って、比較的容易に見通せる?

【#アップルノート】 Macの未来って、比較的容易に見通せる?

枻出版から発売されたムック「iPhoneユーザーのためのMacBookシリーズ使いこなし術」が発売されました。この中の対談コーナーで、MacBookのこれまで、遍歴、これからについてのディスカッションに参加してきました。ぜひ、お手にとって頂ければ幸いです。

この対談の中でも触れましたが、今使っているユーザーとして気になるのは、「今後、MacBookはどうなっていくのか」ということ。かなりから目の

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【#アップルノート】 Appleの2019年第1四半期決算で注目しておきたいこと

【#アップルノート】 Appleの2019年第1四半期決算で注目しておきたいこと

日本はゴールデンウィーク中でしたが、米国時間4月30日にAppleは2019年第2四半期決算を発表しました。販売台数をApple自身が発表しなくなったため、わかりやすく騒がれる数字は出なくなってしまいましたが、依然として興味深いAppleのビジネス転換について、詳しく見ていきましょう。

2019年第1四半期決算前には「利益警告」が出され、もともとのガイダンスよりも大きく売上高が減少する事態となり

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【#アップルノート】 5G iPhoneのためには、Qualcommと和解しかなかったApple

【#アップルノート】 5G iPhoneのためには、Qualcommと和解しかなかったApple

Qualcommと和解しなかったら、下落傾向のスマートフォン市場で数少ない需要喚起のチャンスとなる起爆剤「5G」を取りこぼす事態になりかねなかった。

正直、最後のタイミングだったのではないか、と思いました。

Appleはこれまでの経緯を見ても、次世代通信技術を一番最初に投入することに意義を感じてはいません。3Gも、4Gも、他社に比べればだいぶ遅れてのローンチでした。裏を返せば、早く出すことより

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