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【#アップルノート】 iPhoneエコノミーの限界は訪れるか? - ハードウェアが抱えるそもそものリスクについて

Appleはシリコンバレーにおいて、ハードウェア企業であり、巨大なアプリ経済圏を抱えるソフトウェア・プラットフォーム企業であると言う、非常にユニークな存在になりました。

おそらくハードウェアのみの企業であれば、3兆ドルの時価総額を一番乗りで達成することも、シリコンバレーの老舗にして良心のような存在感も、実現できなかったのではないでしょうか。

現在プラットフォーム企業は、これまで右肩上がりで成長し続ける広告モデルに頼りすぎる傾向にありました。そのプラットフォームにおけるデジタル広告売り上げが、いよいよ世界経済、景気に左右されるようになり、Twitterはイーロンマスクに買収され、Facebookは1万人を超える規模のリストラを発表。岐路に立たされています。

Appleは広告のビジネスモデルを否定し、顧客から得る情報をビジネスの道具にしないことを宣言し、明確に広告をビジネスモデルとするプラットフォーム企業とは異なる点を強調してきました。そうした伏線も、成長しかないと考えられていたデジタル広告のビジネスモデルに翳りが見えることを予期しているかのようでした。

では、ハードウェアとプラットフォームの両輪のビジネスモデルにリスクはないのでしょうか? まず一つ考えられるのは、独占禁止法です。日本でも、デジタルプラットフォームの寡占状態の是正しようと、App Storeを介さないアプリのダウンロード(サイドローディング)を認めさせようとしています。

最も、ユーザーをマルウェアなどの危険に晒す危険性を高める決定であり、自由競争の原則からユーザーがメリットを得る以上のネガティブな影響が出てしまうと思いますが…。

そしてもうひとつは、そもそもハードウェアをこのまま作り続けて良いのか?と言う問題。今回はそのことについて考えましょう。


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