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【 #アップルノート 11月号 】 詳報 iPhone XR - フィルさんにきいてみた話

iPhone XRは2018年10月26日に、749ドルという価格で発売されました。6色のカラフルなデバイスとして登場しました。

液晶ディスプレイ、アルミフレーム、ギガビットLTE非対応、シングルカメラといった機能の制限はありますが、A12 Bionicチップと大型化・高速化されたセンサーを採用するカメラ、これらを組み合わせたシングルカメラでのポートレート撮影、TrueDepthカメラなど、2018年モデルのiPhoneを楽しみ、長く使っていくには十分な性能を備えています。

しかしながら2018年11月に入って、特にiPhone XRの不調がささやかれるようになりました。2019年第1四半期(2018年10〜12月)の弱気な売上高の予測と販売台数非公表化は、直近のFoxconnによるiPhone XRの生産ラインの縮小や残業時間の短縮、Lumentumやジャパンディスプレイの売上高予測の下方修正などと紐付けられ、今年のiPhoneの販売の中心となると期待されていたiPhone XRの不調という話が組み立てられています。

実際、これだけの情報から、正確な製造や販売の数字を予測することは難しいですし、2013年のiPhone 5c不調に対して上位モデルのiPhone 5sが好調だったこと、2017年のiPhone X不調の報道が覆されたことの既視感もあります。その一方で日本ではNTTドコモがiPhone XRを端末購入サポートのラインアップに加え、2万円引きを実現しました。また米国でも、iPhone XRの100ドル割引きとなるディールを展開し始めており、販売面でのテコ入れが顕在化しています。

前回の記事でも書いたとおり、749ドルからという価格が設定されたiPhone XRが100ドル引きになると649ドルとなり、これは2年前のiPhone 7のエントリー価格と同じになります。2年かけて100ドル分エントリー価格を引き上げてきましたが、元に戻ってしまったことを意味するのです。

こうした販売動向については今後も注視していきたいところですが、iPhone XRについて、1ヶ月ほどのレビューと、東洋経済オンラインに掲載したフィル・シラー氏へのインタビューを踏まえて、みていきましょう。

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