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【#アップルノート】 2015年のIBMのThe Weather Company買収に続き、AppleのDark Sky買収は、気象好きとしては面白い展開に

扱っている「Cloud」を、サーバだと勘違いしたわけではありません。

Appleは米国で有料気象アプリトップの「Dark Sky」を買収しました。すでにiOS向けアプリは「Dark Sky by Apple」名義となっており、Android、WearOS向けアプリは取り下げられました。いずれも、7月まで利用できるそうです。

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こうしたスケジュールから考えると、おそらく9月にリリースされるであろうiOS 14では、新しいデザインの「天気」アプリが実装されるのではないか、と思います。

文明が生まれてから、人類に対して等しく影響する事象は減る一方です。打破できるとはいえ、生まれながらの環境に左右されて育ち、多くに国では教育や就職を左右します。しかし、数少ない人類共通の条件もあります。それは気象です。もちろん、気象環境が良い場所に、富める国が集まりがちではありますが…。

気象というのは非常に面白い世界です。空間と時間のスケールが連続的につながりを持ち、どのスナップショットで切り取るかによって異なる景色が見えるのです。これは思考方法としても、非常に有益な世界観だと思います。

今地上にいて、5分後に雨が降るかどうかが分かれば、濡れずにコンビニまで走って帰ってこられるかもしれません。あるいは夜の最低気温が分かれば、布団を出したりしまったりして、快適に睡眠が取れて、体調管理にも役立ちます。1000km南の海上からやってくる台風がどうなるかは、生死に関わる行動判断につながります。また5000km西にある気象条件が、雨の降り方や寒暖を左右するかもしれません。

そして、あらゆる事象は連続的に変化しており、突発的なイベントに見えても、そのきっかけを探ることができます。空気の層の条件が成立してきても、今度は地形による気象条件の特性があります。気象が好きになってくると、自ずと地図上での表現が中心になって地図に興味を持ち、さらに気象に影響を与える条件として、地形にも興味が湧いてきます。

また、データや人工知能の世界でも、絶え間なくデータが湧き出してくる気象分野は非常に面白く、より早くから数値計算による予報が発展してきた分野です。実は、米国で最も有名な気象会社の「The Weather Company」(Weather Channelなどを運営」が、IBMの傘下に入っていることをご存じでしょうか。

IBMは気象会社の買収によって「Hyperlocal Weather」、つまりピンポイントの気象情報を企業向けに提供するビジネスを展開し始めました。0.2〜1.2マイル(300m〜2km)の気象を予測することで、人々の動きや商品の需要などのデータに役立てるサービス。気象会社が持っている予報モデルと、ビッグデータを組み合わせて、IBMが誇るAI、Watsonを活躍させるという、非常に明確な「有効性の証明」、活用事例ということになります。

だいぶ前置きが長くなりましたが、本題に戻ります。

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