
プライバシー問題で光るAppleの方針と、シリコンバレーの分断
Facebookスキャンダルについて、日本ではさほど重要な問題とみられていないように感じていますが、実際のところどうなのでしょうか。
というのも、私が住んでいるカリフォルニア州バークレー周辺の非テック系の友人たちは「#DeleteFacebook」は過剰だけれど、事態を見極めるまでは投稿を控えたり、過去の写真などを削除するなどの対応が目立ちます。しかし日本の友人からは変わらず子どもの写真がたくさんアップロードされてきており、温度差を感じます。
そんなアメリカ人も、その6割の人はFacebookがInstagramを買収し、個人情報を統合して広告に活用していることを知りません。また、Tim Cook氏がインタビューで容認しているSNSへの法規制についても、消極的です。
こうした議論や判断、あるいは法規制が行われるとすれば、シリコンバレー内の企業が、米国の人々の意向を中心考えて、合意形成が行われていきます。
もちろん日本のユーザーも主張に参加すべきですが、いつものパターンであれば、決まるまで蚊帳の外から眺めるしかなく、決まったら米国のルールと同じ方法が日本人にも適用されることになるはずです。
今回の問題について、#アップルノート 視点で、まとめてみました。我々は一体、この問題をどのようにとらえれば良いのでしょうか。
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米国シリコンバレーからお届けする松村太郎のマガジンです。米国生活の視点からみたAppleとテクノロジー業界、我々の未来の生活について、一緒に考えていきましょう。 個人的な取材ノートには、原稿化される前の雰囲気や感触、印象といった、「Thoughts」が含まれています。この部分が、私にとって最も重要な「考えるきっかけ」になっており、それを皆さんと共有して行こうと考えています。 我々の生活に更なる変革をもたらすテクノロジーについて、Appleを軸に、知るべき話題、押さえておくべき数字、今後の予測を、週刊でお届けしていきます。 Appleへの直接取材のメモや号外も、配信していく予定です。目指すは、ティム・クック氏へのインタビュー。このマガジンを通じて、Appleが考える我々の生活の未来について、質問を考えていきましょう。