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なぜAppleはiPhoneにUSB-Cを採用しないのか?

iPhoneには「Lightning」といわれるポートが底面に設置されています。それ以前は30-pin Dockコネクタが使われており、2007年登場のiPhone、2010年登場のiPadに採用されてきました。

2012年のiPhone 5は劇的な変化でした。それまで3.5インチだったディスプレイは4インチに拡大され縦に伸びました。そして底面にはLightningという新しいコネクタが採用されました。2013年に欧州では、ハーレーダビットソンから「Lightning」の商標を取得しています。

Lightningは小型化され、上下関係なく差し込んで動作させることができる仕組みになっています。また充電だけでなく給電もできるようになっています。例えばiPhoneやiPadにApple Pencilを差し込むと、きちんと充電できます。

一方、Androidスマートフォンには、USB-Cが採用されるようになりました。加えて、2015年登場のMacBook、2016年刷新のMacBook Proには、USB-C、そしてThunderbolt 3が採用されました。こちらも、上下関係なく差し込むことができ、給電、データ転送、ディスプレイ接続など、1本で複数の役割を果たします。

ここでThunderbolt 3付きのMacBook Proに2016年に乗り換えた私は「iPhoneもUSB-C/Thunderbolt 3と同じポートになれば良いのに」と思いました。多分私だけじゃないはず。

手元にあるUSB-C搭載のスマートフォンはEssential Phone。このスマートフォンが便利なのは、Macと同じケーブルでそのまま充電できてしまう点。もちろんMacと接続してのデータ転送もそのままできます。同じポートが採用されている利便性は、MacとAndroidでも十分に高いのです。

さてその可能性はいかに?

iPhoneがUSB-Cを採用しない4つの理由

iPhoneが引き続きLightinigを採用し続ける理由として4つを挙げることができます。

いずれも一つずつの理由としてはさほど強いものではありませんが、戦略的に考えると、LightningからUSB-Cに移行するぐらいだったら、むしろLightning端子自体をなくしてしまうかも、と思えるほど。

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